境内をあるく
- 本殿・拝殿、十二社、松尾社
- 1
- 御影石のサッカーボール
- 2
- 明治天皇御製の歌碑
- 3
- 足跡の銘板
- 4
- 力 石
- 5
- 樹齢370年 椋の木
- 6
- 八咫烏
- 7
- 狛 犬
- 8
- 百度石
- 9
- 犬の水飲み場
本殿・拝殿
末社 十二社
- 天満宮
- 菅原大神 (学問の神)
- 蛭子宮
- 蛭子神 (恵比寿神・商売繁盛の神)
- 猿田彦大神
- 猿田彦神 (交通安全の神)
- 靈符神
- 北極星 (星宮之社・方位の守護神)
- 水神宮
- 罔象賣神 (水の守護神)
- 舩玉神
- 豊玉比古命 (船の守護神)
- 荒神社
- 竈之神 (かまどの神)※旧 松尾社
- 金刀比羅社
- 大物主命 (航海安全の神)
- 高良宮
- 武内宿祢 (厄除・長寿の神)
- 八幡宮
- 應神天皇 (国家鎮護の神)
- 稲荷大明神
- 倉稲魂神 (衣食住守護の神)
- 秋葉宮
- 火彦霊神 (火伏の神)
松尾・船玉が中心の良い位置を占めており、当時の御影は、廻船と酒造が有力な産業であった事が想像できる。又、社殿前の灯篭も廻船中・酒造中の奉納となっている。
十二の建立の十一年後、松尾神は西隣に立派な社殿が出来遷座された為、長年松尾社の所は空座であったが、昭和五十四年、神社の境外末社であった中之町の荒神社の御霊を移し荒神社としている。
末社 松尾社
御影石のサッカーボール
弓弦羽神社とサッカーのご縁の事
当社は1200年程前にこの地で熊野大神様をお祀りしたのが始まりです。八咫烏は、昔から熊野大神様のお使いとして知られておりますが、近年では日本サッカー協会のシンボルマークの方が有名になってしまいました。サッカー協会の方は3本目の足でサッカーボールをつかんでいます。 当社の八咫烏は弓弦から放たれた矢に乗って一直線に目標を向かう「導きの八咫烏」です。ゴールに向かって一直線です。
御影の地は、日本サッカーの発祥の地と言っても過言ではありません。 阪神御影駅の北側、今のクラッセと西側の御影中学校の所に、御影師範学校がありました。師範学校とは学校の先生を養成する学校で、ここで日本初のサッカーチームができました。 その後、大正時代から始まった日本フットボール優勝大会で、御影師範は初回より連続7回を含み11回も優勝をなしとげております。
又、六甲アイランドに拠点を移した、INAC神戸レオネッサは、平成26年以降 毎年シーズン前に必勝祈願に参拝されております。
そして御影は御影石でも有名ですが・・・このサッカーとのご縁をもって御影石でサッカーボールを作りました。このボールにも矢に乗った八咫烏がいます。真中にステンレスの軸が入っていて横にグルグルと回り、まさにピッチの中で、全方向にチャンスを窺がうかのようです。
INAC神戸レオネッサ 必勝祈願
大江市松翁と
弓弦羽神社
大江市松翁は、明治4年(1871)5月2日御影濱弓場にて、米穀商の大江清兵衛の三男として生まれました。大江家は阪神御影駅が出来た当時は、駅から他人の土地を踏む事なく自宅に帰れるといわれ、御影の浜といわず大江の浜といわれた程の素封家で、同28年には一族の共同出資で御影貯金銀行を創業しました。
市松翁は、二宮尊徳を尊敬し、彼の報徳思想を実践する為、明治41年に「報徳組合共済会」を、同43年に「御蔭(おかげ)報徳会」を設立しました。(御蔭(おかげ)は御影(みかげ)になぞらえると共に「報徳」の心をあらわす)更に、同44年には、御影字掛田116番地(現:御影中町6丁目)に「報徳実業学校」(現在の報徳学園)を開校しました。
又、伊勢の神宮、橿原神宮等を篤く尊崇する敬神家でもあり、氏神である当社も数々のご寄進を受けております。 市松翁からのご寄進の主な物は次の二つです。
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明治天皇御製の歌碑
昭和9年7月建立
明治天皇 御製
日の本の国の光のそひゆくも
神の御稜威によりてなりけり
伊勢大神宮 少宮司 菟田茂丸 謹書裏面:
皇紀二千五百九十四年 敬神参拝組合
昭和 甲戌七月 御蔭報徳会御稜威(みいつ):神や天皇の強い御威光のこと。 「稜威(いつ)」の尊敬語。
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遥拝所
大正15年3月竣工 神明造 一坪四合
遠く離れた所から神仏などをはるかにおがむことを遥拝(ようはい)といいます。 遙拝所とは神社境内などに特別に設けた遙拝の場所(建物等)です。一般的には (伊勢)神宮遙拝所・宮城(皇居)遙拝所と称し、祈願したい所に向って設けてあります。建物の奥の白布を通しそれを思い浮かべ、遙拝(祈願)をいたします。当社の場合は、神宮・皇居の他に、少し右(南)方向になりますが元宮である熊野三山をも遙拝しております。
報徳実践の人生を終生歩み「御影の尊徳先生」と慕われた翁は昭和18年2月1日生涯を閉じました。享年73歳。墓所は、御影北小学校の山側の御影霊園内にあります。